おはようございます
Le vent です
オアフ島から 他の島に行くには現在と同じく飛行機を使いました 多分カウアイ島への観光に行く時だったと思いますが 集合時間が朝早く 空港に着いたときはまだ空は 朝焼けの空 薄明かるい空と 片側がオレンジ色に染まった雲がいくつも 浮いていました
ひんやりと乾いた爽やかな朝の風が 体を包み込み 肌が感じた感覚は それから今日までの日々風を感じる時や場面に出会うと この朝の風の感覚を思い出し 風の感覚で場面を思い出す習慣がついています
出発までの時間 空港のコーヒーラウンジで 簡単な朝食を取ったのですが 今はあちこちでみられるマホガニーの がっちりした八ツ手の形をした カウンターがあって 向かい側に座った方や 背中合わせになった人と珍しさに 興奮したものです
又 どの島かははっきり覚えていないのですが 空港ビルに入ると ロビーの 天井を大きく丸くくりぬいて 大木が空に頭をつきだしていたのです 日差しが木の葉の間からロビーを照らしていました 最近でこそ どこにでも見られる建物のデザインですが 50余年も前には 木と建物の共生は珍しく le ventは 日本では出会ったことがありませんでした 驚きと感銘を受けたものです
昔住んでいた地方都市に 風向明媚な場所を走る車道がありました 片側一車線の道路です 途中一か所センターライン代りに 木が数本 道路と並行に生えて 緩い島のように囲った場所がありました 車は双方その島を挟んで走ったものです 決して通行の邪魔にはならず その島はそれなりの安らぎがあり 見えたり近づいたりすると安堵したものです
道路が綺麗になったと聞いて走ってみました そこには広々とした四車線の道路がただ白い無機質な白線を伴って自慢げに伸び あの小さな島もすっきりとなくなっていました 風光明美の景色どころかスピードアップのための道路ができていました
街の中心付近に街灯を取り付けるというだけで 並木をバサバサ切ってしまう行政の価値観 後で理由を聞いた時「工事の邪魔になる」という切り口上 ハワイで感動してすでに 十数年後のことです 行政に「お上」と揶揄っていた時もあったのです カルチャーというより心の豊かさ広さの違いだったかもしれません