雲と遊ぶ

地平線の夕日

おはようございます

le vent です

「東京には空がない」と言われたという高村智恵子さん 勿論その言葉の深い意味は別にして le vent の単純な思いも当てはまります 

最近は東京ではなくとも どこの街に行っても その言葉は現実として存在しています 沢山の人工物が空を侵略し幾何学的に空いた空間が増え 真上のみが空です 少し郊外に出た時の空の広さ 空の色 無条件に安らぎます 

明るい日差しを浴びながら休憩した時など やはりまず目が行くのは空で 広々とした青空に浮かぶ雲を見て その形を何かに連想たり 刻々と形を変えながら流れていく雲を目で追いかけ 笑いあったり自慢し合ったりして無邪気に遊んだ記憶があります 

最近は社会の変化のスピードも速く 取り残されないように 追いかけるのに忙しく ゆっくりと雲を見て遊ぶ機会も時間も無くなりました むしろ忘れってしまっている自分がいます それでも無意識に空を見上げていることがあります 雲は昔のようにそれぞれはっきり形を作って悠々と浮かんでいるようには思えず ぼんやりと輪郭のはっきりしない雲が漂っているだけです  

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