おはようございます
le vent です
パリからケルンに行くのに 早朝のタリスを利用しました 出発の時は駅の構内にはまだ人も少なく ホームにも混雑は見られず 電車は乗りなれた様子の乗客ばかりで 通勤特急のような雰囲気です 空は暗く駅近辺の外灯が まだ美しく見える時刻に静かに出発しました
ゆったりした車両 落ち着いた内装 座り心地の好い椅子 テーブルには小さなランプも点き 窓のガラスに映った車内の様子は ランプがロマンチックに映えどこかで見た絵のようで 異国情緒たっぷりです お上りさんそのままのle vent は ヨーロッパ映画等のワンシーンを思い出し 声を顰めながらも雰囲気に感動しました
車両の乗客は ほとんどビジネスマン風の男性 早朝のためか静かに本を読んでいる方が殆どです いつもと違う乗客が紛れ込んでいる雰囲気です 外が白んでくるとどこまでも広がる大地 畑や森やそして遠くに見える家屋 そのうちに不思議なことに気が付きました 電車が両側土手の間を走っています 大きな溝の中を走っているのです
広い平坦な大地を走る途中 その溝らしきところを走った時間は分かりませんが 気づいてから暫く窓の外は土手でした 日本なら掘るより盛り土するだろうなと思った記憶があります 半地下で赤い屋根だけをのぞかして走る電車 外から見てみたいものです 文化が違うんですね 窓の外の風景を暫く見れなかったこと残念です
広大な大地を走る赤いタリスは国際列車です 以前始めてヨーロッパへの旅の時 フランクフルト空港への着陸態勢に入ってからの長い時間 窓から見て感動した大地 タリスはその大地を走っているのです なんと幸せなこと乗車しています 空からも地上からもドイツに入国したことになりました
トンネルの入り口のように口を開けている駅舎 そこから静かに出ていく電車 それなりの絵になります