おはようございます
le vent です
毎月数回のピアノのレッスン 認知症予防も兼ねて続けています
季節の深まりを感じる昼下がり 予約のレッスンに行くとドアもレッスン室の窓も全開になっており 冷たい風が通り抜ける玄関になっていました いつものように教室のスリッパを出して履き替えようとすると 先生が小走りにやって来て これを使ってください と差し出されたのが使い捨てのスリッパです
教室は日頃からチリ一つない清潔な空間です コロナの感染が広がりだしたこの春から 教室に入るはじめと終わりには手洗いの強要 先生は 一人のレッスンが終わる度にピアノやその周辺を消毒し 室内には数台の空気清浄器と あちこちに消毒液を設置し 狭い待合室は密を避けるため 生徒と保護者はレッスン開始時間ぎりぎりまで外で待つこと レッスンの順番前者と後者の待合室でのすれ違いは出来るだけ避けるなど 感染予防には徹底されていたのですが更に厳しくなっていました
その日先生は いきなり「二人とも窓に向って話しませんか?」という言葉で始まりました 「目も合わさずですか?」その態勢でレッスンを受けるの! コロナの感染予防の強化です マスクし 手指の消毒し 蜜を避け しかも換気は十分 なぜ今更?と思いました この数か月のレッスン環境をより厳しくするのです
先生も個人事業主です 感染予防に温度差のある様々な生徒がやってくるわけで 考えられることをすべて実践し自己防衛の強化なのでしょう 巷で言われている平均的な感染予防しか実践していない生徒は ある意味恐怖と迷惑の塊だったのかもしれません それにしても 何故今なのでしょうか!? コロナが収まるまではピアノ教室へ通うのは 間違った選択ではないかと思いました
先生は バッグの中には常に携帯用の消毒液を忍ばせ 外から帰ると自宅の玄関ドアのノブにスプレーし 外では自動ドアでない店舗には注意する 「多分嫌がられているはず・・」と自嘲しながらも内外で徹底しています 自己を守る手段は様々です
不特定多数の方々が訪れる店舗への規制がニュースになりますが 限定された生徒が訪れるピアノ教室もその部類だったのです レッスン中距離を保つ先生と生徒の間 様々な予防対策を実施し それでも会話はお互いピアノの向こうにある窓に話し掛けるというルール なんとも味気ないこと ピアノ初心者だからこそなのでしょうが 輝いて見えていた教室のすべてが素っ気なく 楽しさも潤いもありません
教室を訪れるのは コロナが収まるまでお休みした方がいいかななど 想いがよぎりました 高齢になっての時間潰しの趣味と認知症予防という実益を兼ねた虫の良いピアノを習うということ 甘いお話ではありません それにしても新型コロナにはどこまで立ち向かえるのでしょうか ワクチンを接種したらそれで終息でしょうか コロナは消えて行くのでしょうか
譜面を抱きながら帰り道 ふと思ったのですが・・・