おはようございます
le ventです
はじめてヨーロッパの空を見たのは 飛行機での一人旅 言葉も不自由なのに 目と耳と口があるから大丈夫 女こそ度胸と出かけた時です
長い滞空時間を乗り越え まもなく着陸のアナウンスの後 窓から覗いた初めてのヨーロッパの大陸と空 他の大陸の時にはそれほど気にならなかったのですが その景色には惹きつけられました
着陸態勢に入ってからの長い時間 手持無沙汰に覗く窓
そこには 見渡す限りの大地 丘陵 森 川 赤い屋根の集まった街並み 大きくうねるように走る長い道 どれもがどこかで見たような一服の絵のようでした 絵本も思い出しました 地平線らしき遥か遠い地の果てから 空が広がっていました
ふと空を見上げた時 多くの飛行機雲の描いた様々な図形に目を見張りました 空のキャンバスには まっすぐな美しい飛行機雲が 鋭角の交わり 平行線 三角形 台形など 遠くに近くに 幾何学的な図形を描いていたのです 驚きと感動で見とれ 終いにはその数を追いました
朝夕 バッハの散歩のとき 必ず空を見上げます 時間が合うと飛行機雲に出会えます 一本だけ たまに平行線です 美しい線のままの飛行機雲が長く続いて見えることは 珍しく 薄く広がって雲と見紛う飛行機雲の方が多い気がします
あのヨーロッパの空で見た美しさはありません 忘れられない印象です