家屋別居  夫婦の形 

地平線の夕日

おはようございます

le vent です

近所なら誰でも分かるほどの家庭内別居の夫婦がいます 同じ時間帯に同じ屋根の下には決して居ないという「家屋別居」の夫婦です 夫々が別宅を持っているわけではありません 自宅は「砦」に見えます

夫はリタイヤしてから 山に出かける姿を見かけるようになり 妻は山には興味ないらしく 旅行三昧で殆ど家を空け お互い自由を満喫しているという夫婦 なんと羨ましい と思ったものです 

朝会うことが多かった山登りの姿がだんだんと夕暮れ時になってきたのです その時間的な不自然さが 近所で話題にでるようになりました  夜間誰もいない公園のベンチに荷物を横に座っている姿を見かけたという話 逆に朝の通勤時間に山登り姿のままで 家に向かう姿に出合ったということも聞くのです いつの間にか おかしいわね? と いう見方が定着するようになりました  

「家庭内別居」とはよく耳にしますがそれは家の中でのお話です 対外的には普通の夫婦のスタイルだと思われます この夫婦は家に交代で住んでいる別居です 対外的に夫婦の形をとることも一切ありません 徹底しています 夫が夕方山に出かけるのは 砦が「妻の家」の時なのです 反対に「夫の家」の時もあります 干してある洗濯物で昨日まで夫婦どちらの砦だったのかが垣間見えます  

傍目には 何と不経済なこと!!です 興味半分覗き見する気ではありません 同世代の女性である妻の行動や考え方を想像するのです 夫の行動から近所に知れてしまったのですが 不思議なことにおしゃべりと言われる女性側から情報が洩れたことは全くありません 家庭のこと夫婦のことに関しては 男性の方が無防備というのか甘いのかもしれません 近所に夫婦の形を知られていることを十分承知していても 日常と変わらない妻の態度は女性としてのそのプライドの高さを感じます 

よく 女性は打算的と言われます 狭い了見ながら女性は結婚時に愛や打算や成り行きを初めとするいろいろの要素があっても それらの中のどの比率が高いかなどと分析する冷静さはないと思われます 良くも悪くも結果に打算的とみられることが多いのでしょう 憎しみ合うなど夢にも思わないのに結婚時間は しがらみ 価値観の変化 という要素を加えます  

別々の道を歩くという選択肢もある中 様々なストレスを抱えながら「家屋別居」までして夫婦でいることは想像を超えた事情があるのでしょうが 傍からは 砦と埋蔵金の取得合戦の最中と とられ 意地の突っ張りあいだ と言われ 不幸を他人は笑いに変えます それにしても 夫婦とも精神的に強い!! と 男物のみ 女物のみとはっきり分かる洗濯物が知らせています

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