おはようございます
le vent です
地平線を実際に見たことがありません テレビ等の映像や様々な写真で見る地平線は 雄大で魅力的です 果ての先には何があるのだろうという誘惑があります 地平線が見える場所では どのような風を感じ 空や雲はどのような光で満ちているのか 気候帯によって条件は違うと承知していますが 地平線を望める場所にまず立ってみたい と思います
大体 地平線という定点がある訳ないと分かっていても 地平線まで行ってみたい欲望に駆られます どこでも地平線なのにです 日頃踏んでさえいます ただ平坦で広大な大地でないと見えない わからないというマジックのようです
満州という国があったころ大陸に行った人が 「列車の窓からの風景は行けども行けども ただただ平坦な畑のみで それは遠く地平線まで続き 人家など人造物は全く見当たらないのに 時々ぽつんと農作業している姿が見かけられた 一体どこからこの人は湧き出て来たのだろう という表現がぴったりで不思議な気持を抱いた」とよく話してました 人間の能力は無限の大地をも支配するのですね ただ聞いただけなのに空想はキリがなく 広い空間と地平線に関心を持ったきっかけでもあります
外国の中には車で旅すると 遥か遠くに薄く見える山々や 地平線に囲まれたような大地の中の 長い直線道路を地平線に向かって走ることもあり そのような道路ではスピード感が全く薄れてしまうといいます 大地を一直線に伸びる車道の両側は見渡す限りの荒野で スピードを感じる目印も 自然のオブジェも無く ただ地形の凹凸に従った坂道の存在 不要に思えるカーブなどが 車のスピードを自覚させる不可欠のものと言います 地平線に向かって走っても スピードとの戦いが続くだけみたいな気がします
水平線の向こうに魅力を感じて航海した先人たちの冒険と結果 地平線の向こうに魅力を感じてひたすらに進んだ先人たちの冒険と結果 居合わせた環境の違いはあっても人類の思いは一緒のような気がします 地平線にあこがれる le vent も人類の端くれです