おはようございます
le vent です
人生の最後のパートナーと思込んでいた愛犬バッハの突然の死は お天気さえも関心ないぼんやりとし ただ虚しく哀しいした毎日の長い時間を耐えることでした ペットロスと自覚して関係する記事や記述を読み漁っても 逆に居直ってしまいポツンと座っているだけ 浮かぶのはバッバのこと 様々なバッハの表情 残っているバッハの肌のぬくもり 誰にも会いたくない 口を効きたくもない ただ隠れるように過ごすことだけが安穏となりました
これから人生の終わりの日まで バッハのいない孤独に慣れるのだろうか 耐えられるのだろうかと 考えることはただ一つ 朝が来ると また朝が来た とため息をつき たまには恨み 食事らしきこともせす 当然体重は減るばかりです
そんなある夜 約束もなくやって来た友人から 「バースデープレゼント!」 といきなり子犬を腕の中に渡されたのです まともに顔も見れないほど腕の中で激しく動く子犬 温かい温もりが肌に伝わり 顔に鼻を近づけにおいをかぎ回し 腕の中から落ちそうになる元気な子犬 かわいい 天使がやって来た と思いました
バッバと同じ犬種の子犬です 腕に抱いた時すでに無条件に受け入れていたのです 壁に飾ったバッパの写真に向かい 「バッハ あなたの弟がきた どう かわいいでしょ」 と
その夜から子犬との暮らしがはじまりました お構いなしにオシッコする子犬 拭いて回る自分 立ち座りが頻繁になり動きが増え その日の夕方までの静かで無乾燥な暮らしは吹っ飛びました まだこの世に生を受けてホンのわずかの子犬 無垢な命の子犬 生きている限り 精一杯可愛がって大事に育てよう 共に過ごそうという思いだけに襲われたのです
バッハのことを忘れたわけではなく逆にバッハが蘇ってきました 小さな顔 生き生きとした瞳の輝き 小さな肉球 一時もじっとしていない肢体 どこをみても触っても 可愛い 優しい 愛しい 子犬 バッハも同じだったかなぁ と遠い昔を考える一方 この子犬を守らなければ と 丸くなりかけた背中がすっと伸びていくように感じ 体の奥で心がはずみました
名前は ムンク この子犬こそ間違いなく 人生最後のパートナーです
ムンク 万が一あなたを残して逝く場合の担保は用意いたしました でも心配しないでいい 誰にも渡さない ムンクより後から逝くから ママは人生のカウントダウン世代 お散歩で引きずられても 怪我しても ママは頑張るから
バースデーなんてとっくに過ぎてるのにあえてプレゼントしてくれた友人の心使いに お礼もそこそこになる程生き生きとした時を伴ってきてくれた 「子犬のムンク」 素晴らしい命のプレゼントです その夜 ムンクとどの部屋で寝たかさえ 全く記憶にありません もしかしたら バッハのベッドと その横で寝たのかなぁ ・・・
先輩犬バッハ ムンクのこと見ていてね