赤いネクタイ 

地平線の夕日

おはようございます

le vent です

知床半島の観光遊覧船で起きた 言葉にさえできない悲惨な事故 未だ救助されていない乗客の方々が一日でも一分でも早く発見され救助されることを祈りながらニュースを見ています 乗船した方々の旅の楽しみ思い出だけでなく 人生そのものを奪った事故です やりきれない気持ちです

事故の直後 TVには現地の方々の姿や心配の言葉が溢れていました が運営責任者の姿は翌日になってもその後も映らずコメントどころか待てども待てどもその姿はありませんでした 違和感を感じたものです いつものマスコミの執拗ともいえる報道の姿勢とは違いその責任者の姿を追求する姿勢も感じませんでした   

興味半分では無く社会人として責任者として事故を起こしたことに対するに謝罪や行方不明者への配慮 心情の言葉を耳にしたかったと思います 数日後 マスコミの方に見つかったらしく運転席のガラス越しに質問に応える顔 この方かあ と思った途端 謝罪会見に正確な資料を揃えて・・というような言葉を残して車を走らせて行きました そういうものなのかと思う程自然な態度に なんと落ち着いた方なのだろうかと感じました      

謝罪会見の準備にしか感心の無さそうに感じた態度と冷静さは TVの会見の場に現れた姿にもありました 「赤いネクタイ」姿だったのです この場に赤いネクタイ!と驚きましたが 謝罪の言葉からも誠意は感じられず いきなりの土下座 台本通りのようなスムーズな流れで 資料を用意する数日の間行方の分からない方々のことなど全く念頭に無かったのではないか とさえ感じたものです 

赤いネクタイは もしかしたらビジネスの延長上であって厳しい場に望む時の意気込みのようなものだったのではないかという気にもなりました 地方では経済的に裕福な方は社会的な地位も高く 仕事等にも関係する方も多くその顔は間近です 忖度も生じる場合もあるものです 知名度も高く名士として活躍なさる日常 プライドも人間性も磨かれるのでしょう     

犠牲になられた方々のどの命ももう戻ることは無くその命の尊さに優劣も差もありません 救助に携わった方々の言葉に 夜間サーチライトの光の中に小さな女の子の姿が波間を漂う姿をみつけ 救助船が来るまで見失わないように 助かって!助かって!と全員で祈っていたという心の言葉がありました 思わず涙が滲みでます   

土下座がパフォーマンスと言われても反論はできない気もしますが 表向きだけ迎合したような印象の多い最近の高名な方々や名士より正直な方なのかもしれません 

赤いネクタイ 近親の方々さえも誰も気になさらなかったのでしょうか  

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