おはようございます
le vent です
この町内に住み始めて三十数年になります 生活道路を挟んで大小の軒が向き合う静かですが活気を感じる町内です 活気というのは 朝夕は学校へ向かう各世代の子供たちの明るい話し声 駅に急ぐ通勤の方々の姿 昼間は近所に買い物に出かける方々 配達や営業マン等々 車が通りにくい場所だけに人は多いのです 家々には木立も多くガーデニングが美しく彩り 元気な小鳥たちの声も聞こえたりします
転入時 向こう三軒両隣に挨拶した際「この通りはみんないい方ばかりよ ただゴミの収集所のお掃除当番だけは守ってね」と忠告されました もう三十数年も経ってるのに昨日のように思いだされます 地方から都会へ 町内への編入 人間関係の構築など不安に襲われていただけに 先住民のこの忠告は 自分勝手な行動は注意した方が・という具体的さ それだけでいいのか という安心感が生じたことをいまだに思います
日頃の生活で恐らく一番心を痛めるのはご近所との付き合いです それも言葉の選択です 付かずかず離れずの距離感を知るには その環境に慣れるまでいくつものステージがあります 長い年月が経ってもいまだに日常の挨拶ぐらいですが 何かの弾みに望むとも望まざるとに関係なく 顔を知る方の噂話が耳に入ることがあります「・そうなのですか・」と当たり障りのない返事を注意深くします 意見など入れようものなら それにどのような羽根や尻尾が付くか 噂を聞く以上跳ね返りはあるでしょう
さてお掃除当番ですが今もきっちり町内で守られています ただ不思議なことにこれらの管理を何方がなさっているのかいまだに姿が見えません 古くなったカード 一杯になったノート等の新調 住民の入れ替え時の名前の書き換えなど一度たりともこの長い年月途絶えあことがありません お掃除当番に限らず 広報 町内の季節の行事 公共の場所の清掃など静かで統率のとれた見事さです ボランティアにしては・と首を傾げ 興味で聞くにも理由も必要で 何か?と反論もありそうです
恐らく自治会や婦人会の存在があるのだろうとは思いますが 自治会費?等の徴収も無く会員に勧誘されたことも無く世代の交代もいつの間に終わっているようです 秘密裡というような大げさなことではないのですが 何か不自然で不思議な存在に感じることには間違いありません 知ったからと言って 別に・・いつも行きかっている方なのかなと
新入り住民はその年月の長さに関係なく立ち入ってはいけない精神文化が そこにはあるようにも思います 内々の伝統なのでしょうか