おはようございます
le vent です
「地震 雷 火事 親父」声に出すと語呂合わせのリズムも軽快です 怖いことの順番だと聞いています 地震 雷は自然現象 それらに並ぶ 親父 の怖さは 今は昔 聞かなくなりました
この言葉が使われた頃は 一般の家庭でもお父さんの地位が高く お母さんでも子供のことを始め何かとお父さんの許可を必要としていたようにも思います お父さんは家庭の経済的な担い手でした 生活の基盤に関することですからお父さんの権限は強かったのでしょう お母さんが外に出て働くなど普通はあり得なかったからです
「男は外に出れば 7人の敵がいる!」などと家庭の外は男たちの戦場であるかのような言葉も耳にしました 極端な表現をすれば 家に帰ればお箸より重いものは持たず座ったらトイレ以外は立たない お父さんの一言は 鶴の一声 お母さんを顎で使い お母さんはお父さんの世話をはじめ 家庭内の切り盛り 子供たちの世話 ご近所付き合いを初めとし親戚との難しい付き合いをこなし 朝は真っ先に起き夜は終い風呂 年中休む間も無い程の働き詰めでした 子供たちは怒らせると怖いお父さんの顔色を窺い それでも大好きなお父さんでもありました
当時のお父さんの態度は女性に対するモラハラ パワハラ セクハラ等のオンパレードですが お父さんには揺るぎない家族に対する愛や理念や哲学があったように思います 表現の仕方が乱暴だったのかもしれません お父さんとお母さんの関係を目にしながら子供は成長していきました お母さんの姿に一縷の感情を持っていた男の子でも 何故か自分が家長になると親父の姿を踏襲しました 家族の要としての親父の怖さは続いていたように思います
女の子には学問はいらないとか 社会進出は生意気になるとか 開いた口もふさがりませんが お父さんとしてはそれが哲学であり女の子に対する愛と信念だったのかもしれません 女性達が次第に目覚め変わっていく過程はお父さんたちも気づいていたと思うのです
怖いお父さんの消滅は 特に男の子に男の理念も哲学も伝わらず 親切さ優しさで溢れた男性が普通になっているように思います 優しさは大歓迎ですが 所詮男と女は違うもの 男の優しさは 力も腕力も隠し持った男らしい力強い優しさであってこそ 価値があるものだと思います
地震 雷 火事 の怖さはますます大きくなっていくのに 親父 の怖さは耳にしなくなりました お父さんの愛も理念や哲学も宙に浮いてしまったようです 家庭の要であったお父さん 頑固で頼もしかったお父さん 人の優しさを寡黙に強く教えてくれていたお父さん それらは今や影を潜めたようです
地震雷火事親父 「黙って付いてこい!」という乱暴でもある自信に溢れたお父さんの姿は 今や耳にすることもありません お父さんたちが最も嫌い戒めた弱い者いじめは全盛のごとく 納得できたお説教には権利権利の大合唱 お父さんたちは偉かった!!!
君たちは文部大臣(当時)が国会議事堂で座る位置を知っていますか? 大臣席の最末端てす 教育に対するこの国の姿勢の表れです 教育は50年100年の計です しっかり考えなさい
もう半世紀以上前の大学の講義です
TV画面に座って映る文部科学大臣は…見えますかねえ