おはようございます
le vent です
パリに行くと必ずルーブル美術館のガラスのピラミッドの前から遠く凱旋門まで歩きます 歩き始めて間もなく光が跳ねるような円形の池のある庭園を抜けます 池の縁にある空いてるベンチがあると座って パリの空だ と上を見あげ コンコルド広場を抜け 木立の中のを通るシャンゼリゼ通りでホットドッグを買い求め 適当な場所に座ってほおばり 改めてさあ行くぞと覚悟して歩くのです 凱旋門までは遠く長い道のりです
初めて行った時はまだ シャンゼリゼは歩道にカフェが並んでいる所と思い込んでいて 他にもブティックも デパートも ビルも お土産屋さんもある しかも林の中も通っている長い長い大通りであることを知ってびっくりしたものです それにしてもパリってなんて素敵なのでしょう 観光客で溢れていても風景に溶け込み パリになってしまうのです
その素敵で粋なシャンゼリゼ通りの一番賑やかな場所付近に 数人の 物乞いがいるのに気づきました 暗い色の衣服に身を包み 声を発するわけでもなくただ黙って顔をうつ向けうなだれています それぞれのパフォーマンスです 歩道の端に座っているのでは無く観光客の方が 避けて通る程歩道の真ん中あたりです
たまたまお昼時に彼らの近くを通りかかった時 うなだれた姿の若い女性の物乞いのところに知り合いらしい年配の女性が近づいてきました 耳元で何かささやくと二人立ち上がり場所移動です 見るともなく姿を追うと歩道沿いのビルの適当な場所に行き なんと! 二人昼食らしきものを食べ始めました
お昼ですから食事もするでしょうが その姿があまりにあっけらかんで 先ほどまでのパフォーマンスとは雲泥の差 あのうらぶれた姿は何だったの?と思う程 はじけるた笑顔も見せていました 勿論 眼の前を観光客が行きかっているのですが ただ今お食事中・・と 健康的な物乞いの姿でした
シャンゼリゼの物乞いはもしかしたら職業としての市民権を得ているのかなという程の堂々たる態度です 其の姿やパフォーマンスにパリらしき規定があるのかもと 見てしまいました
友人もたまたま物乞いの姿に興味を持ちカフェでお茶を楽しみながら その様子を観察したと聞きました 寄与する側がどのようなパフォーマンスの物乞いを選択するのか 興味を持ったらしいのです 寄与者の多い稼物乞い つまり稼ぎの多い物乞いは 圧倒的にロダンの彫刻「考える人」のパフォーマンスだったとのこと 但しあの顎を支えた腕は力なく垂らしていた・・・と
日本人なら物乞いには お気の毒にと 施し 西洋人は君は不運な人生を送っているなというスタンスで 寄与 すると思う と分析も合わせて聞かされました さあシャンゼリゼの物乞いの態度は そのようなことには無関係な或いはだからこそ ビジネスかもしれないと思うことでもありました