おはようございます
le vent です
Blue Impulse の 見事な飛行をTVでみて 昔のTOKYOオリンピックの開会式でのその映像を思いだしました 青空に描いた五輪のマーク 始めてみたアクロバット飛行 口もきけない程感動したものです
当時 国内線を利用すると飛行機は YS11 というプロペラ機でした 利用していた地方の飛行場は滑走路の周りに農家の畑が残っていたりして 滑走路以外には比較的自由に敷地内に入れたものです 気候の良い時期には畑の近くの雑草の中に座り 時々飛来し離陸する飛行機を見に行ったりしました その間に小型飛行機の Touch and Go の訓練飛行もあり 絶え間なく離着陸のある最近の空港とは違いのどかだったものです
YS11 の プロペラ機はよく利用しました 目的地に早く着くという利点が大きかったのですが 飛行機に搭乗することが一番の楽しみでした 座席の窓から見えるプロペラがゆっくり回りだし その形が見えなくなる程の回転になり 機体はゆっくりエプロンを離れ滑走路に向かっていきました 定員はどれぐらいだったのか覚えていませんが 機内は中央の通路を挟んで左右対称のシートが並んでいたように思います
離陸は滑走の途中フワッと宙に浮き 最近の飛行機の離陸のように滑走の途中「さあ行くぞッ! セ―ノっ」と一瞬少お尻を下げ よいしょと離陸が分かるような飛び上がり方はしなかった気がします よく揺れましたが搭乗していて 柔らかい優しい感じの飛行機でした 昔のことですから思い込みもあるかもしれません
当時キャビンアテンダントはスチュワーデスと呼ばれ 若い女性に人気で人気投票では常に上位に位置する職業でした 制服姿の女性が飛行機のタラップの前で微笑んだ広告写真はよく目にしたものです しかし求人情報は全く目にしたことはなく 地方の女性には雲の上の職業でもありました 漏れくる応募条件には最低身長が明示され それが第一条件と記載されており かなりハードルも高かったように思います
機内サービスは 新聞 週刊誌の個々の案内 お手拭き 飲み物 キャンディ 時間帯によってはサンドイッチも提供されました 国内線の短い搭乗時間中に次々とあるサービス それが当たり前でした お茶のサービスの前後にはキャンディを盛った小さな籠を スチュアーデスが乗客一人一人の前に差し出し 乗客は一ついただくのか 複数個手にしていいのかと遠慮と恥じらいもあったと覚えています 忙し気に通路を往復するスチュアーデス 次第にそれらのサービスは一つ一つ無くなり 終いには YS11 そのものも消えてしまいました
最近の飛行機への搭乗は普通 空港ビルに入ってしまうと外気に触れることなくベルトコンベア形式で機内に到着です 勿論 例外もありますが シートに座れば後は我慢の時間です エコノミーしか乗れません・・・? 搭乗口近くの窓から待ち時間に眺め想像する グランドの風 匂い エンジンの音 離陸着陸の響き 係員の動き 走り回る車両 のどかだったころの地方空港とは天地の差を見ます
Blue Impulse の描くアートは変わらないように見えますが 飛ぶような科学の進歩はパイロットの方々にも当時とは違う天地の差と言えるものがあるに違いありません