東京オリンピック セレモニー

地平線の夕日

おはようございます

le vent です

人生で二回目の東京オリンピックが もうすぐ始まります 始まるのでしょう 最近のオリンピックは開会式も閉会式も華やかに贅を尽くして開催されています さすがに今回はコロナウイルスもあって それは無いのでしょうが 

スタジアムのグランドで豪快に繰り広げられる前夜祭や閉会式のセレモニーですが おそらく観客席からは遠すぎて顔も見えないマスゲームです スタジアムに設置されている大きなテレビ画面で観客は細部を見るのだと思います 部屋でゆっくりテレビで見ることとの違いは臨場感のみ その意味で言えば競技も東京での開催であろうが遠い外国での開催であろうが 映像で見ることに違いはありません 

それにしても 昔見た最初の東京オリンピックの開会式は対照的で いまだに心に残っています ブラウン管テレビの小さな画面の中に 爽やかな秋の青空のもとスポーツの秋の標語のような「平和の祭典」の開会式が映りました 整然と明るく力強い行進 清潔感 今と比べれば質素そのものですが 未来への希望が感じられました 前夜祭が開催されていたのか知りません すくなくとも最近のキラキラ派手さは無かったことでしょう  

その開会式の「10月10日」は 日本の秋で最も「晴れる日」と統計上の結果で選ばれたと聞きました 入場する選手団の晴れやさと力強い行進 聖火の最終ランナーが聖火台に点火することでクライマックスを迎えました スタンドの最上にあった聖火台に向けてまっすぐ伸びた階段を一歩一歩 確実に正確に駆け上がり聖火台の横に立つとそのトーチを高く青空に掲げました その姿は達成感と意気込みに溢れ未来への何かしらの希望が感じられました 

あの時から50余年 スポーツの祭典は 競技 と 催事 が同居しているようなオリンピックになりました 催事の方が比重が重いゆえ 気温上昇が常態化している日本の蒸し暑い真夏にオリンピックを開催するのでしょう 選手に限らず観客の健康も 置き去られているようにも感じます 世界中どこでも衛星放送での視聴が可能な現在 何故 あの時のような爽やかな日本の秋に開催しないのか 爽やかな美しい日本中の秋を世界に披露して自然を自慢しないのか 誇らないのか てっきり秋に開催されると思っていただけに 理由を知って白けます

すべてが経済に関わってるにしても オリンピックの最終を飾る過酷なマラソンの実施は承知の上 それでも猛暑の夏に実施するということ さすがに取って付けたようなコースの変更がありましたが スポーツの祭典なら選手第一であってほしく 素晴らしい記録や活躍や挑戦を期待する観客が それらを心配する姿勢が普通ではないかと思います 

一方では「オリンピックは 稼ぐチャンス」という選手のコメントを読み 少し残念に思いました 例えそれが事実であったとしても口に出さない日本人の礼節 節操があると勝手に思い信じていたからでしょう 思想に結び付けて意見 批判される昨今ですが 自分の国は大事であり誇りに思っているだけです 昔から伝え育んできた 羞恥心も 謙虚さも 深く静かな精神世界なども 様々な文化も消え去り忘れ去られて行くような社会になり オリンピックの選手にもそれが垣間見えます  

入賞した選手が満面の笑みで国旗を背負って喜ぶ姿は 単なるパフォーマンスとは思いたくありません 国があるからオリンピックもあります 平和な祭典 スポーツの祭典 が より何かに汚されないことを願っています  

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