愛犬バッハ 一枚の写真 

愛犬

おはようございます

le vent です

愛犬バッハとよく行く公園は 其の広さの割には桜が多くしかも様々な種類を植えてあります 桜の季節に公園のベンチに座ると 冬枯れの枝の間に見えていた狭い空も 満開の桜で隙間がない程に覆われ遠慮がちに見えます 少しの風でも花びらが舞い始めると あっという間に花吹雪になりそれが終わる頃には 園内の歩道は花びらの絨毯でピンクに染まります 

通勤途中の方々がスマホを片手に公園内に立ち寄り その時間帯が過ぎると 三々五々 シニアのカップルやグループが桜の咲き具合を確かめるように訪れ それから後の穏やかな午前中には ベビーカーを押した 或いは幼い幼児を連れた若いママがやって来ます お昼時は お弁当を持った学生さんやお勤めの方々が 桜の下のベンチでひと時を過ごします 午後からの一番最初は 近くの幼稚園帰りの子供たちがママたちと一緒に グループで遊びにやって来ます

愛犬バッハの体調次第でお散歩の時間帯がバラバラになって この時期の公園の人の流れに気が付きました 通勤途中の方々が立ち寄る少し前の時間には 大小のバッグを肩に本各的なカメラを手にした方々の姿があります カメラアングルのためでしょうか 桜を物色するかのようにあちこち移動なさるのですが 中々決まらない方もいて邪魔にならないように隅っこで小さく遊ぶバッハです 

カメラを持った方の中には 昨年も見かけた方ではないか という方もあります 地元の小さな公園ですから 恐らく近辺にお住いの方なのかもしれません 毎年その記憶が重なると お互いさりげなく会釈をしたりします 時にはバッハの写真を というお話になることもあります 

今年は思いがけず一人の方から 撮影したバッハの写真を戴くことになりました   

数日後 本当にわざわざ届けていただいたのです le vent が放り上げたボールを バッハがまさにキャッチする瞬間の一枚です ピンクの花びらの絨毯を後足で踏んで 宙に浮いた両前足 浮かぶボール 真剣な眼差し 緊張した尻尾 見たことの無いバッハの一瞬と表情を見事に切り取った しかも四つ切写真だったのです

お礼を と写真から顔を上げたときにはもう背中しか見えず 一言「また 来年!」と去って行かれました 「来年」と言われても またお会いする幸運な偶然が 来年もあるのでしょうか!? 本当に思いがけ無い 桜がご縁の素敵なプレゼントになりました 

フレームの中でバッハが弾んでいます 本当にありがとうございました

 

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