おはようございます
le vent です
原始時代は恐らく 日の出日の入り程度しか時間の観念は無く 社会的な制約も少なく日の傾き具合とお腹が空いたころを見計らい それぞれの家族の都合で食事をしていたに違いないと思うのです 現在のような社会的に一日の食事時間帯がほぼ決まったのは「産業革命」が切っ掛けだったとのことです 個人が勝手に好きな時間に食事を摂っていては 生産効率が悪くなる という理由と聞いたことがあります
le ventはもう生産性がある訳でなく ただ人生の残り時間を消化しているかのごとく生活しています それでも食事時間帯やその回数という習慣は義務感のように存在します 生きる本能的な事だからでしょう・・効率的で便利な現代社会は 毎日長いような短いような一日です 無生産者の毎日は何をするでもない時間 食事は唯一大事な一日の決まった行事です
一人分の食事は食材の量を始めその出来上がりの量など いかに難しいか身に沁みています 作品の大抵は数日費やして食べ切るか 或は一食分以外は捨てるかが常です 段々嫌気がさします お一人様用の店頭のお惣菜は 毎日ほぼ決まったメニュー 決まったお弁当です 見ただけで味も想像でき 他店を探し回る程欲しくはありません
テイクアウトや Uber Eats など明らかに現役世代を対象としており 高齢者対象は安価と栄養価を売りにした大量生産の夕食の宅配が主です 同じものを似たような時間に食べさせられる ブロイラー扱いです それが嫌で仕方なく調理するのですが 少量パックと聞こえの良い食材は 使い勝手は悪く 割高なだけ 社会の高齢者への多方面の気配りは多くとも 大事な食に関しての配慮は殆ど感じません
お腹が空いた時に冷蔵庫の食品や 冷凍食品に頼り 炊飯器を覗き 時間帯も回数も味覚も嗜好も関係なく ただお腹を満たすだけの食事になりつつあります 生活の工夫は幾らかできるとは思いますが 変われない部分もあります 味覚です 社会の飛ぶような変化には無理してでもついて行く努力をしたつもりですが 味覚だけは変わらなかった気がします
若い頃 最近のようなコンビニも外販のお弁当もジャンクフードも無く 食事に関しては殆どが手作りが普通でした それを味蕾がしっかり記憶して威圧しているのか 唯だのこだわりなのか 社会の変化にものとせず我が好みの味覚は変わりません 自分のことながら「お一人様ご飯」は大変です