おはようございます
le vent です
日課の中に無言の約束ごとがあります スズメとメジロへ餌を用意することです 時間は大体一定していてスズメは夕方のある時間帯 メジロは午前か午後のどちらかです
スズメの餌は 食パンを刻んだもの ご飯の残り クッキー ビスケットなど手もとにあるものですが スズメの数が多くなって古米を炊き冷凍しています 昨年冬至が近づくと頃 日々変わる日没の時刻の差は 辺りの夕闇の濃さに確実に影響することを実感しました 餌が30分も遅れると夕闇も深くなり スズメ達も諦めていなくなっていたのです が 早いもので 真っ暗だったスズメ達の餌場に夕日が差し込み 餌係 の現れるのを見下ろして待っています
大勢で来るスズメと違ってメジロは大抵カップルです メジロの餌には木の枝のできるだけ奥に ミカンを二つ切りにして枝に刺すように 離して置きます スズメが先に気づいて啄むこともありますが スズメとメジロが争うことはなく それでも個々の力関係が見え隠れします スズメがメジロを追ったり メジロがスズメを追いだしたりしています
小鳥たちがミカンを啄んだ後は 小さな食べ跡がミカンの袋に残っています 最近それが空っぽのミカンの皮だけになり地面に落ちていることが続いています ヒヨドリのせいです ヒヨドリがやってくるとスズメもメジロも逃げ出します その体の大きさは数倍もありますから 逃げ出すのも無理ありません ヒヨドリが去った後 空っぽのミカンに戻ってくるメジロを目にしてミカンの置き位置を検討することにしました ヒヨ君!少しぐらいミカンを残しておいてよ・・・
複雑に絡まった繁みの中 石の陰 逆にむき出しの細い枝先等々 ヒヨドリが近づけないような場所を探し 試しました 結果は同じです なんという執念か と思っている時偶然 窓から手が届くように近い枝に置いたミカンを啄むヒヨドリが目に入りました 不自然で無理な姿勢で必死に啄んでいます コンコンとガラスをたたき注意喚起しました が 此方を見て隣の枝に移りじっとしています 「もう負けたわ!」と思いながら視線を移すと 近くの枝にもう一羽の黒っぽいヒヨドリがいました
大きさは殆ど同じなのですが少し様子が違い 枝に止まったまま羽根を小さく震わしてじっと待っている様子に見えます スズメの雛と同じ動きでした ヒヨドリにも雛がいて当然なのになぜか驚きが先でした まさか連れてくるとは・・・初めて見る雛の姿でした
あの貪欲なミカンの完食は雛のためだったのです 子育ての最中だったのかと気づいた瞬間 ヒヨドリとのミカン戦争が意気消沈 吹っ飛んで行きました
ごめんね 嫌な思いさせて・・元気に育って赤ちゃん