「貝印」ピーラー 腋毛

地平線の夕日

おはようございます

le vent です

キッチン周りの棚や引き出しや箱を片付けると 様々な種類の調理器具やグッズが出てくるのです しかも同じ目的のものが複数出てきます 料理下手さをカバーしたかったのだと思われるのですが その一つがピーラーです 野菜や果物の皮を薄く手早く安全に剥き 料理の野菜の形にも貢献する便利なグッズです 

昔は野菜の皮をむくのは包丁で ピーラーの出現は画期的でした 一方包丁を使うという価値観に縛られ手に入れた時は 期待と便利さえの手抜きに 恐るおそる使ったものです しかし大根 ニンジンなど直線的な野菜には文句なしの便利さで あっという間に目的が果たせたものです 後々テレビ等でジャガイモなど球形のものの皮をむく若い方々を見て なんとなく違和感を感じた時期もあったのですが 最近はジャガイモにもピーラーです 皮が薄く向けます 便利です  

幾つか出て来たピーラーの中で最も愛用しているのは もう50年程前に手に入れた 「貝印」のピーラーです 切れ味は全く変わりません 形は古臭いのですがいまだに 気持ちよく剥けます 不具合はありません 細いすっきりした小さ目な形で 刃物らしく がっちりした造り 手に安心感と安定感を与えてくれます 持ち手は白い碍子?のような硬いものでしっかりくるまれ 四つ葉のクローバ―のようなモチーフが色付けされて描かれています 50年も経ったとは思えない鮮明な色です 刃先の部分は硬く固定されています 機能的には薄く削ぐチーズカッターです  

この貝印のピーラには 現代の他のピーラーと違いがあります 一番感じるのは安定感です 野菜にあたる部分が刃だけというのではなく 刃と本体が一体となって固定してあります 刃のみが野菜にあたる今風のとは違って ゆらゆら動く刃の部分の不安定さがありません 野菜や果物のに充てる部分が幅広くしかも刃が揺れる最近のピーラーは 使う時一瞬戸惑うことがります ピーラーの刃を引いた勢いで 野菜や果物を持つ反対の手にまで刃があたるのではないかという不安です 勿論そのようなことはないのでしょうが 無意識に使う勇気はありません

貝印の「カミソリ」は子供の頃 周りの大人たちが髭剃り用として使っていたことで耳にしていた気がします カミソリは 刃物は「貝印」という印象は強く むしろそのネーミングしか知らなかったのかもしれません 最近の生活では 刃物と言えば身の回りに包丁しかなく カミソリは 女性が たまに美容に使うものだと手に取る時に思うだけだったのです 

一気に「貝印」が蘇ったのは間接的に目にした写真付きの「女性の腋毛」の新聞広告です 貝印の刃の切れ味の広告を目的にしているのでしょうか? 女性の腋毛を剃る 或は剃らない の権利に関してのようでした 個人的には不快さ不潔さに反吐が出ました 男性らしさ女性らしさという意味ではなく 女性の腋毛の扱いは人間性の問題です 権利・権利を押し出している女性の担当者のコメントにも反吐が出ました 

50余年も使っている台所に必需品ピーラー 貝印のものです さすが貝印という高齢者にとっては 素晴らしいキッチングッズと 新聞広告で表に躍り出た女性の腋毛の姿 剃る 剃らないの権利は ステージの違いです 大事にしているキッチングッズのピーラーは 使うたびに不潔で汚いものになりました 時代と価値観の変遷でしょうが 残ったのは誇らしげに感じるコメントのみです 

腋毛など自分の判断で扱うものでしょう 何でも自由な社会です 好きにすればいいこと 誰に認めてもらいたいのでしょうか 可愛そうなピーラーです 

 

   

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