メジロ ミカン

動物

おはようございます

le vent です

狭い庭の木々にはスズメを始め数種類の野鳥がやって来ています 季節を感じる紅葉する木はないのですがそれでも秋が深まるとメジロがやって来て楽しませてくれます 毎年10月の末ごろにはミカンを半分に切ったものを スズメの餌の近くにの木の枝に刺し置くのが習慣となっています

随分前 スズメに交じってメジロらしき姿を見かけたのがきっかけです スズメの餌を啄んでいたのではなくその群れに交じってきたのだったと思います 早速ミカンを用意したのですがその後メジロはなかなか現れずミカンは幾つも無駄になりました メジロがミカンをつつく姿を初めて窓から見た時は その姿に息を止めていたように思います 目の周りに白い輪っかをハッキリと標し 細い鋭い嘴でミカンを啄んでいたのです その目の周りの白い輪っかはとても目立つ特徴で 小枝や葉の陰にいてもその白さは目につきました 

メジロは必ずカップルで訪れます メジロにも性格があるらしくその年ごとにカップルの行動が違うのです やってくる幾組かのカップルが同時にその木に集まることは無く 啄む時をずらし 必ずそのルールを守ります ある年の一組はテリトリーの意識が強くミカンのある木の近辺から離れず 他のカップルがやってくると飛び立って追い払う様子もありました このカップルはかなり太めになった記憶があります スズメと一緒にスズメの餌を啄むメジロもいて メジロも穀物を食べるの!? と思ったこともあります

スズメも小さな丸い短い嘴でミカンを自由に啄みます メジロの細く鋭い嘴と比べたらその効率の悪さに微笑むのです 最も戸惑うのはヒヨドリが目ざとくミカンを見つけてやってくることです 大きな体で細かい枝との間を物ともせずミカンに食いつき 中身そのものをごっそり啄んでいきます あっという間です 残るのはミカンの皮だけです メジロやスズメの啄んだ後のミカンは 小鳥の食べ跡らしく可愛らしいのですが ヒヨドリは体が大きいだけに嘴も大きく 食べる量も多いのですから文句も言えません

メジロと見紛う ウグイス もやってきます メジロより少し大きくメジロと同じような羽根の色ですが特別な特徴はありません メジロのように自己主張せず ただ黙って啄んでいくという印象です カップルでやってきているのか認識できていません 残念に思うのはウグイスのあの美しい声のさえずりがないことです 随分前 ほぼ30年ぐらい前には ウグイスの姿は見えなくとも 鳴き方の練習かとも思える 一声 一息 「ケキョ・・」というよく通る声を耳にしていたのです 最近はまずありません それどころかウグイス自体がやって来ていないように感じる年もあります

ミカンの役割も暫くの間で 年が明け梅や桃の花の季節になるとメジロもウグイスも全く姿を見せなくなるのです 花の蜜が美味しいのでしょうし それらの間を飛び交う姿もよく似あっているように思います 一本の木に吊るしてあるスズメのための餌籠ですが 時には美しく名前も分からない野鳥や カラスさえもこの餌籠を狙ってやってきます たまに勇敢な一羽のカラスが意を決してやって来ては 目的を果たせずバタバタと無様に飛び去ることもあります コロナと加齢で外に出かけることも少なくなって それでも一枚の窓ガラスを通して野鳥たちを見るのはつかの間の癒しになっています 

スズメの餌を用意する時 愛犬バッハに「スズメちゃんのご飯 あげてくるね」と声をかけると「ハイ どうぞ」というような表情をします 一人暮らしですが 扶養家族ともいえるバッハと野鳥たち 彼らの食事の用意がすべて終わると一日が終わります また 彼らが待つ朝が来るのです 

  

   

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