おはようございます
le vent です
これから夜空の星が美しく見える季節です 幼い頃 お葬式の後や星空を観る機会があると 人は亡くなったらお星さまになる と教えられたロマンティックな記憶は そろそろ自分が星になるのが近く 急いで探さねばという気持ちにもなります さすがに自分の星を自分で作って瞬くのは空想とはいえあまりに無知な話 どれかの星に寄生するとしたらということに落ち着いています
夜空一杯に星が見えていた農村地帯の夜 最近のように光あふれる時代ではなく星空のもと未舗装の道路が 薄暗く沈む田んぼの中に白くほのかに浮かぶというのが夜の風景でした 星明りが当たり前のように田舎にはありました 人工的な光も音もない静かな夜の風景だったと思います
寝る前に愛犬バッハの用を足すために外に出ます 春夏秋冬 雨や曇りでない限り屋根と屋根の間に見える夜空を眺めながらバッハを待っています 都会の宿命 昔の田舎の夜空のように多くの星は見えませんが それでも目を凝らすと幾つか輝く星の他に小さく瞬く星はあります 金星だ火星だと探すわけではなくまた 星座の星の名前を知っているわけでもなく ただ見上げるだけの星 季節によってオリオン座やカシオペア座をみつけて喜ぶ程度です
明るく輝く星の近くに遠慮がちに光を放っている星を見て あの光はいったいどれ程の時間と空間をかけて届けてくれているのだろうと現実的な思いもします もしあの星に行くことを選択したら行けるのだろうか 数万光年 数億光年など天文学的数字のかなたでも瞬時にワープできるのだろうかと いかにも現実に迫られたような無駄な心配をしています 想像力の乏しいうえ創造力の無い空想は作品になりません
宇宙船からから見る地球の夜景の光は それだけで国や地域を形どっていて輝いています 地球の人工的な灯りも宇宙に届いている訳で 地上から星が見えるように宇宙船以外の星でも 地球を小さな星の一つとして見えているのでしょうか 地球の光が広い宇宙を 空間も時間も超えて進めるのか 宇宙はなんでも受け入れるのか全く想像もできませんが 寄生する星を選んだ暁には 間違いなくその星からも地球が見える位置関係にあってほしいと真面目に考えます???
人間の頭の中にはとてつもない宇宙があると思うのですが le ventが探す星の在処は 頭の中の宇宙の星なのです 大人たちは自分の頭の中の宇宙を子供たちに話していたのかな と しかも美しい夜空の星に託して! なんと優しい大人たちでしょうか お陰で高齢になった今も 夢か現か 混乱しながら楽しんで 明るい夜空を見上げます