おはようございます
le vent です
ピアノを習い始めて3年になります 先生についてピアノを習うというのは初めてのことで しかも高齢になってからです 辞めずに続いているのは時間潰しもありますが ピアノが好き なのだろうと思います
就学前までいた祖父の家は 山に囲まれたのどかな農村でした それでも家には蓄音機があって若い叔父や叔母たちがレコードを鳴らしていた記憶があります 祖母のセピア色の写真の中には おぼつかなくバイオリンを肩に乗せているものもあります が 当時バイオリンはもとより ピアノも見たこともない未知のもので 地方の中の地方の楽器の存在さえ知らなかった田舎の子供だったのです
街の小学校に入学しました その学校の講堂で初めて見た黒い大きな楽器がピアノだったのです 講堂のステージの下には 赤い裏の表全面が黒い ピアノカバーで覆われた大きなグランドピアノがありました 入学してからも児童がピアノを触ることはじられる特別な楽器でした 学区行事等で先生の弾く姿もピアノの陰に隠れて見えず 若しかしたら鍵盤さえ見てなかったかもしれません 響き渡る音だけのピアノでした
もう3年もお付き合いいただいているピアノの先生は 勿論le ventよりお若いのですがそれでもシニアの方です 親子程までの年齢の差はありません 元々都会育ちの方でピアノは子供の頃から身近であったように伺いました 住宅地を歩くと必ずピアノの音が聞こえて来たという環境と 恐る恐る音楽室のピアノを触って一種の満足感を持ったという地方との違いです 文化や生活の差を感じます 今でも都会と地方には 似たようなことはあるかもしれません ただお互いが 井の中の蛙 で それぞれに満足 納得しているのでしょう
先生は 静かで根気強く強い女性です 太陽の光に当たるのが不足しているかのような抜けるような肌の色 職業病ともいえる腰痛と運動不足に悩み その改善に努めている努力家です ヨチヨチ歩きの赤ちゃんから le vent のような高齢者まで教授するのですから ピアノがお好き ではあっても 様々なご苦労がしのばれます 最近はレッスン抜きでおしゃべりに花を咲かせたりします 互いにお話し好きです
毎日生徒さんとの会話があるのでしょう?の返事は 殆ど相手は子供 大人との会話は無きに等しいと・・・ なるほど! 一人暮らしの le vent と変わらないのだ!! ピアノのレッスンと同じ位 先生との会話は刺激と楽しみを得る時間になりました
「杖をつくような高齢になっても ピアノの教授は辞めてはいけません」理由はいまに分かります
先生への叱咤激励です おかしな師弟関係になっています