真っ赤な口紅 洋画 

地平線の夕日

おはようございます

le vent です

マスクを日常的に使用するようになって全く使わなくなった化粧品に「口紅」があります それも 綺麗な赤い口紅です

赤い口紅と言えば すぐ思い浮かぶのはマリリンモンローの真っ赤な口紅です 退廃的で官能的なのに可愛くさえあります 美しい白い歯並びを大きく見せて笑ったその口元の真っ赤な口紅は 白い肌 金髪も相まってなおのこと目立つのかなとも思います しかも魅力的な肢体をボディコンシャスの衣装で強調した姿 画面や写真で見るだけの田舎娘には さすが映画スターという感想しかありませんでした

マリリンモンローの映画は ポスターやスチール写真の方が強い記憶としてあります「七年目の浮気」の巻き上がるスカートを抑えるお茶目な顔 「帰らざる河」の激流を筏で下るシーンなどはその歌声と共に最たるものです  

学生時代は邦画洋画を問わずよく映画を見ました 午後の講義は「代返」を頼み 場末の映画館に入りびたりです 封切り時とはかなりのタイムラグがあったのですが 今よりゆっくり時間が流れていた時代です 全く不都合はありませんでした アメリカ映画が多かったように思います まさに夢の世界でした 特に同世代の青春ものはアメリカの圧倒的な豊かさ大らかさは 現実との差の大きさを超え別世界のことと割り切り お伽話として捉えていたように思うのです 

三流館は価格も安く二本立が普通で 評判の映画も待てば必ず見れました 洋画はアメリカの映画が中心でしたがそのうちフランス イタリヤの映画も上映されるようになりました 最初その雰囲気がアメリカ映画と違うことを感じ 違和感を感じたものです マリリンモンローの赤い口紅から受ける映画とは 全く違うものがありました 

中学時代毎週土曜日に通った東映の時代劇に始まり 不本意の学部に行かざるを得なかった反抗心で映画に逃げ込んだ時間はかなり長いものです 学年が進むと映画館に入りびたりするのも無理になり ご無沙汰するようになりましたが 映画館が取り壊され跡地に思いがけ無いものが建設されるという社会の変化も感じた時代です

もともと赤い口紅を使うのは苦手で薄い色しか使わなかったのですが 新型コロナウイルスの直前 化粧品コーナーの美容部員に美しい赤い色の口紅を強く勧められ「高齢だからこそ」という一言で求めました「意外と似合うじゃん!」とにんまりと使っていた矢先 マスクは赤い口紅をまたお蔵入りにしてしまいました 

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