「くも膜下出血 」という病気

脳の病気

おはようございます

le vent です

電話が繋がらない からと朝訪ねたら お風呂上がりの姿のままで キッチンに倒れていた とか 朝玄関で見送った場所で 倒れている母親を 学校から 帰った子供が見つけたとか 身近にも耳にすることがあります 「くも膜下出血」です

くも膜下出血は年間人口10万人あたり20人くらい発症するといわれ その死亡率は発症時10%~20% 総死亡率は25%~50%という大変怖い病気です 「(外傷性)くも膜下出血」という病名もありますので 区別してください

「くも膜下出血」の85%は「脳動脈瘤(りゅう)」が破裂することで発症します では 脳動脈瘤とは何かというと 脳の血管の壁にできる「瘤(こぶ)」のことです この瘤が破裂することがあるのです  破裂した症状を「くも膜下出血」というのですが 勿論すべてが破裂するとは限りません  

ところでなぜ脳動脈瘤ができるのでしょうか 脳の血管の壁が元々弱いなどの遺伝的原因 喫煙 高血圧 炎症など 様々な要因が重なって形成されるといわれています はっきりとした原因はわかっていません 発生率に関しては 例えば脳ドックなどで検査を受けた30歳以上の方々の 約3%に脳動脈瘤が発見されるといわれています

なぜ脳動脈瘤は破裂するのかという疑問です こちらも原因はわかっていません ただ破裂する危険因子として 喫煙 高血圧 過度の飲酒習慣が挙げられています 生活習慣に因する原因もあるということでしょう

くも膜下出血の発症時の症状は いきなりバットで殴られたような突然の激しい頭痛 が起こるといわれ また意識障害も生じます  発症した時点ですでに意識がない場合もあります いかなる治療が施されるかですが 破裂した脳動脈瘤の再破裂が起こらないための手術が行われます 脳動脈瘤は一度破裂すると再度破裂する危険性があるのです 破裂して1か月以内に約20~30%が再破裂するといわれています 手術法は 脳動脈瘤の部位や状態により選択されます

くも膜下出血は手術後しばらく厳重な管理を必要とします 専門的になりますので詳しい内容は省略します 非情に大事な管理です 全く異常なく退院できる場合もありますが 発症したときの状態で予後が決まる傾向があるといわれます 例えば意識障害もなく頭痛だけの症状で治療された場合は80%程度が予後良好といわれています

簡単に説明しても くも膜下出血は大変怖い脳の病気です 原因となる「脳動脈瘤」を発見できたら破裂する前に治療を受けることも可能です 脳ドックなどで検査をうけることも予防になると思われます

タイトルとURLをコピーしました