忠臣蔵 時代劇

地平線の夕日

おはようございます

le vent です

今日までで一番見る機会の多かったドラマは「忠臣蔵」ではないかと思います 特にテレビが普及すると冬には必ず「忠臣蔵」があったように思います 

中学生になってから土曜日には映画に行くのが習慣になってしまっていました 当時は週休1日で土曜日は半ドンと言い 学校は午前中に終わりました お昼もそこそこにウキウキと通ったものです 地方都市のそのまた小さな地方都市の映画館です 封切り映画などあり得ずおそらく二番手三番手の映画館だったと思います 上映映画の宣伝や予告は 映画館や街角に張ってあるポスターが唯一でした そのようなことはまだ子供だった le vent には全く無関心で今週はこれを見に行く という参考にしました

小さな街にはそれでも映画館が三館ありました 思い出すとそれぞれが東映映画系 日活映画系 松竹や大映映画系だったように思います 併映に洋画を併せる二本立てでした 好みは東映映画で 時代劇を毎週のように見たものです 時代劇の勧善懲悪で終わる物語に安心感があったことや 異時代の風俗 身分 所作 生活 文化などへの興味が大きな理由だったように思います 

時代劇の俳優さんの名前や顔は何時の間にか覚え 贔屓する俳優さんもあり 演じる役柄の傾向も自然と記憶され 宣伝ポスターの出演者の顔や名前を見ると 善悪演じる役柄が察知できました 毎週通う映画の時間は学校の友達と少し疎遠になり 話題は合わず 未だに同窓会に行くとかみ合わない話題も多くあります 

ごく最近昼間のBSで「忠臣蔵」を放送していました 偶然チャンネルが合い もう見飽きたわと思いながらも画面に惹きつけられて見てしまったのです 丁度大石内蔵助が山科で遊興に耽る辺りからでしたが 久し振りにバタ臭さのない 透明過ぎない 清潔過ぎない空気 の漂う時代劇 に出合ったような気持になりました 

監督・渡辺邦男 大石内蔵助・長谷川一夫 吉良上野介・滝沢修 を初めとする どの方も名前とお顔に覚えのある名実共の実力者が名前を連ね その方々の力がみなぎったころの映画だったように感じました 討ち入りシーンの吉良邸の雪の庭の素晴らしくリアルで美しかったこと 監督さんは勿論美術さんに感服です 腹芸を含め観客を惹きつける力 最初の方を見逃し後悔してしまいました 心残りです 

その上残念なことは 監督を始めほとんどの出演者が鬼籍に入ってしまわれたこと また この丁寧な映画を時間の都合でしょうが適当にカットして短くし 足りないなと思う場面が多くみられたことです 次にこの「忠臣蔵」が再放送されるかはわかりませんが 気長に待つしかありません 次はカットせずに放送していただきたいものです それまで 生きてるかなあ   

 

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