おはようございます
le vent です
最近 家庭内暴力というニュースがあまり目に付かなくなって 幾分ほっとます 家庭内暴力という言葉は いつ頃から使われるようになったのか知りませんが じつは家庭内暴力は昔からあったことで 表に出なかっただけなのなかもしれません
部活動のネーミングをサークルと言っていた頃 先輩の家庭の家庭内暴力の結末を聞いたこと 忘れられません
昔の農家は 二世代三世代の同居の家族構成が当たり前で 良くも悪くも家長の父親の権力は無限でした 腕力で家庭を脅かすこともあったようです
何が不満なのか気に入らないのか 父親は突然乱暴をふるいだすことがあり ちゃぶ台はひっくり返す それらを片付ける母親を蹴飛ばす 殴る 声も上げず耐えている母親の姿 父親の暴力は母親に集中して 年老いた祖父母を初め 子供たちは息を潜めていたとのこと
先輩は何度か止めに入ったようですが 大人と子供の体力の差は明確で 土間に投げ飛ばされ その度に頭の中は 「今に見ていろ 母さんの仇をとる」 その事ばかり考え 決意は強くなるばかり
家族総出で田植えのある日 田んぼの端で 母親が突き飛ばされ頭から泥まみれ据わっていたのです それを見た先輩は 我を忘れ父親に突進して 無我夢中で投げ飛ばしました
いともあっさり父親は田んぼに転がり 泥の中に座ったままでした それだけの話です が 先輩はショックで立ち尽くした と 丁度中学の終わりごろの年代です
そのショックは 父親を越えた自分にだったのか 年老いた父親にだったのか 青年期の男の子の心理は理解できません