おはようございます
le vent です
以前 トリスタン ダ クーニャという島があることを知って 地図で探したとがあります 南大西洋のほぼ中央にやっと見つけました 小さな島です 安物の地図には載ってさえいません
先だってNHKTV でこの島のドキュメンタリーを放映しました 船でしか行けない しかも一週間も要するという島 地球上には とんでもなく遠く不便なところに人が住む島があるのです 未開の地というのではなく現代の文明がある島です それがトリスタン ダ クーニャ島だったのです イギリス領です
島に行くにはケープタウンから貨物船でしか行けないようです 番組にかかわった方のレポートをネットで見たのですが 南大西洋の荒れる海を7日間ただひたすら船酔いとの戦いだったとありました 映像では底知れぬ深さを思わせる大海原を 船の舳先は水平線を左右の上下を変えながら その斜め水平線に向かって進んでいたようですが 映像を見ていると首から上を出して立ち泳ぎしているように見えました 船が進んでいるようには感じないほどの大海原です
宇宙に行く現代 ロケットが7日間も飛び続けていたら 一体どの星に たどり着くのでしょうか 地球には まだ時空を超えた場所があるのですねえ!!この島には 250名余が暮らしているのだそうです 映像の中の人々は物静かで 閉鎖的 排他的に見えたのですが 恥ずかしがりやな面もあるとのことです 250余の人々はみな顔見知りだと思われます たぶんプライバシーは無いのではないかと想像します 日々の暮らしの中で感情の行き違いなどが生じないのかと ふっと小さな恐怖を覚えました
徹底した平等主義と互助 隔絶された環境での社会生活 移民を入れないというのですから血の濃い人たちで構成されているのです 彼らは島が大好きなんだそうです テレビもネットも可能な島内 外からの情報を得るのも島の外に出るのも自由な人たち 外界から入る様々な情報や価値観に影響されるのではなく それはそれとして受け止めていると書いてあります 隔絶された島で数百年も生き延びて来た人々には 独自の感性や知恵が受け継がれ 外界の情報などは必要ないのかもしれません
人類が他の星を捜して移住しようとしても トリスタン ダ クーニャ島の人たちには関係ないかもしれませんね 訪問者にはホテルさえもないという島 行けるとは思いませんが 同じ船には老牧師夫婦 若い女性研究者も乗船していました 任務を終えて帰る時の滞在記を聞いてみたいものです 遠い遠い島 絶海の孤島を 知ってしまった le vent です