おはようございます
le vent です
パリのオルセー美術館の近くの小さなホテルに泊まったことがあります
地下鉄を出て レストランやブティックの並ぶ通りから少し横道に入ったところの住所なのですが 玄関がなかなか見つからず 何度も行ったり来たりして やっぱりここだあ! というエントランスは オシャレな隣のマンションの入り口と並んでありました
小さなフロントと奥にはロビーの代りのリビングらしい部屋が見えていました 案内された部屋はフロント奥のリビングとは全く雰囲気の違うもので シックでインテリヤもパリのエスプリで溢れているのです 弱い灯りに ベッドカバー カーテンなど少ない色で纏め 洗面所のレイアウトも小さなホテルらしい気配りでした
夕食は近くのレストランで済ませたのですが お薦めのソーセージが半生のような焼き方で後悔したものです
翌朝 朝のセーヌ川とオルセー美術館などの一帯を見るために早朝散歩に出かけました 完全にまだ明けきらないパリの朝 人通りは殆どなく 路地沿いの建物の窓の明かりもまばらで 石畳が薄明りの中で白く続いて見えます ある一角を曲がった時 オレンジ色の灯りと人々の気配が目につき寄ってみました パン屋さんです
白いユニホーム姿の数人の職人らしき人々が 店頭と裏とを忙しく出入りし陳列台や後ろ側の壁にある中段上段の長い棚に 焼きたての色々な形の大小のパンを次々と並べ 店内は主婦たちが パンお求めて静かに賑わっていたのです パンの香りが漂い食欲を誘います 思いがけ無い早朝のパン屋さんとの出会いで ただ珍しく 嬉しく 暫く見とれていました
早朝にも拘わらずそのパンの種類の多いこと 面白いのは陳列台の後ろの壁に 棚が何段もしつらえてあってそこにもパンを並べるのです 体格の良い方でも取りにくいだろうなという棚の高さもあって サンプルを並べてあるのかと勘違いしました
勿論パンは買いました 棚に並んだ大きく見たこともない形のパン 切り売りしてくれるのです 朝の弱い光の中 白い帽子姿の甲斐甲斐しい職人さんや 焼きたてを買い求めるパリの主婦たち 立ち並ぶ建物の一部屋の静かでにぎやかなパン屋さん 柔かなオレンジ色の灯りのパン屋さん 買ったばかりのパンをちぎってかじりながら歩きました 選んだのはしっかりと硬いパンでした
セーヌ川沿いのオルセー美術館では 丁度散水車が道路沿いの壁に激しい放水で 壁を洗っていました 多分臭い消しです ご想像ください。。。