おはようございます
le vent です
お寿司は大好きです 幼い頃過ごした祖父の家では 時々大きな寿司桶に「ちらし寿司」を作り それぞれがお皿に盛ってもらって 屋敷内の好きな場所で食べたという記憶があります なぜそのような習慣があったのか今となっては知る術もありません
「お寿司 できましたよ」 という声が響き台所に行くとお皿にこんもりと盛ったお寿司を渡され 幼いle ventは お皿を両手に抱えて お座敷を走り抜け 庭を見渡せる廊下で いつも一人で食べました 好きな具を主に拾って食べたような記憶があります
お寿司と言えば「握り鮨」という最近の風潮とは遠く 色とりどりの具がすし飯に混ざった家庭料理のことと思っていました 家庭ごとにそれぞれ違うすし飯自体の味 具の種類 トッピング しかもそれを「ちらし寿司」というと信じ込んでいたのです 「ばら寿司」というのですって!!
確かに目の前で握ってもらう「握り鮨」は美味しいです 大好きです あのシャリのわずかな温もり 邪魔しないすし味 程よい締まり 握ってもらうのは美味しいと分かっているのですが 1人ポツンとカウンターに座る勇気はありません 職人さんにまず気後れします カウンター席がまだ空いてる時間に座ったものなら緊張の塊です 遠慮しながら気を使いながら食べるものは本来の味がしません
超高級なお鮨やさんの「お鮨」にはご縁のない人生ですが 眺めのいい廊下で一人でポツンと食べていた「ばら寿司」は人生の始まりの味 超高級だったかもしれません