おはようございます
le ventです
最近 NHK BSの番組で 東京ロストワールドの特集番組が放映がされました 伊豆諸島の遥か南方にある複数の絶海の孤島の科学的調査の記録番組です
「あれは? 一体何だ!」のナレーションで始まった「そう婦島(岩)」
水平線のかなたに 親指を海面から突き立てたような形の島が映像にありました 長いこと知りたかったような 表にでないで欲しいような 複雑な気持ちを持っていた「そう婦島」 le vent 唯一のロマンだったのです
この島の存在を知ったのは 約40年近く前のこと 手にした雑誌に載っていた団伊久磨先生の紀行文です 詳しい文面は覚えていません 船をチャーターし お仲間や学生さんやダイバーと「そう婦島」の探検と探索に出かけた時の紀行文でした 多分写真も掲載されていたと思います 長年私の記憶にあった「そう婦島」は 群青色の海 夏色の空 白い雲 目の前には 岩壁が空に向かって高く高く突きはだかっつている絶海の孤島(団先生は島と表現してありました)です 見渡す限り360度 島影一つない水平線 潜っても潜ってもまっすぐ そのままの太さで海底に伸びているという岩の壁等々の記述 唯々驚きと不安と感動でした
広大な太平洋の海面に しかも深い底知れない海底から伸びてきている岩の棒 一体どうなってるんだあ という思いは 自然へ畏怖とともに 手の届かない想像の世界を駆り立て 時間が過ぎても流れても忘れることなく 記憶のどこかで引きずっていました
今回の科学的調査でほぼ疑問は解明されたのですが 合わせて唯一の夢もロマンも消えてしまいました 残念なような寂しいような気持ちです ただあの 広大な太平洋に凛々しく立ち上がったそう婦島 水平線に夕日を背景にして立つ雄々しいそう婦島 ロマンも現実も美しく力強く神秘的です